便利な道具

iPhone

私がもし旅に 3 つだけしか持っていけないとしたら、パスポート、クレジットカード、iPhone を選ぶだろう。

まず、iPhone では旅先で以下のことができる。

  • 暇つぶし
    • 映画、ビデオ、音楽、ゲーム、電子書籍
  • 情報収集
    • ガイドブック、辞書、メモ帳、カメラ、目覚まし、ネット

これらのことは、iPad でも可能だ。しかし、これらの機能を持つものがポケットに入ることにより、24 時間身に着けられ、いつでもポケットから取り出して即座に使うことができる。これは、iPad にはない大きな利点だ。

私は旅先に一眼レフを持っていくが、iPhone のカメラも結構使う。iPhone でもちろん景色や人を撮ったりもできる。しかし、重宝するのはメモとしての使い方である。例えば、電車を利用したいときは時刻表を撮影する。路線図を撮影する。初めての町中で地図を撮影しておく。メモを取るより遥かに早いし、記録の間違いもないため非常に便利だ。ガイドブックや辞書を入れておくのも役に立つ。

以下の機能も iPhone の大きな利点だろう。

  • 電話
  • メール
  • ネット

電話だから当たり前の機能である。しかし、ここではもちろん普通に電話回線を使って電話やメールをすることをいいたいのではない。海外で普通に電話やメールをやってしまうと、莫大な通信料を取られることになる。

重要な点は、電話回線でなく Wifi でできるということだ。Wifi はいまや海外でもホテル、レストラン、喫茶店、飛行場などいたる所で利用できる。Skype アプリを取得し、アカウントを作成すれば国際通話でも格安で電話ができる。MMS や SMS を使うのではなく、@i.softbank.ne.jp やパソコン用のアドレスを使えば、Wifi 経由で無料でメールを送受信できる。これらのことは、旅行前に設定しておきたい。

現在 ソフトバンクでは、1,480 円/日 で海外パケ放題にできる。何も考えずに日本同様のサービスが利用できるため、非常に便利だと思う。しかし、5 日も使えば 7,000 円を超え、1 ヶ月の電話代に匹敵してしまうため、私にはまだ高級なサービスである。なお、1,480 円/日はあくまでも 2011/6/30 までのキャンペーン価格。それ以降は 1,980 円/日になるようだ。

iPhone なら Wifi を利用することで、海外で電話、メール、ネットが格安、もしくは無料でできる。これは大きな利点ではないだろうか。

iPad

旅にでるとき、荷物の数は少なく、軽くしたい。そんな旅において Apple の iPad は、 1 つで複数の道具の代わりをしてくれる、ぜひとも持っていきたい道具の 1 つである。iPad は、Wifi のみモデルでわずか 680 g。バッテリーは、使い方にもよるが 10 時間程度もつ。 

この iPad の使い道としては、主に以下の 3 つがある。

  • 暇つぶし
  • 情報収集
  • フォトストレージ/ビューワー
  • 暇つぶし

iPad には、映画、ビデオなどの動画、ゲーム、電子書籍を入れておくことが可能。起動も早く、手に持てるため、飛行機、列車、バスなどの移動時間、喫茶店などでさっと取り出して利用できる。特に座席に画面がないような格安航空会社などでは重宝する。また、バッテリーの持ちも 10 時間程度あるので、バッテリーを気にする必要もない。

  • 情報収集

旅先で分厚い文庫本やガイドブックを何冊も持っている人を良く見る。とくに長期間、複数地域を旅するような人が必要なガイドブックを全て持っていけば、それだけでかなりの荷物になってしまう。 そんな人はガイドブックを全て電子書籍に自炊して、 iPad に入れておけば、荷物を大幅に減らすことができる。また、全てのガイドブックを iPad に入れておけば、急な行き先を変更があった場合にも対応できる。それでもやはり、紙の地図などが便利な場合もある。そんなときは、予め必要な部分だけ紙に印刷しておけば荷物を減らせる。 もちろん、iPad はネットに接続できるので、ネットでの情報収集も可能である。

  • フォトストレージ/ビューワー

旅先で多くの写真を撮って、帰国後に写真を整理整頓して、人に公開する。しかし、帰国後すぐに写真の整理整頓をしないでおくと、面倒になりやらなくなってしまうこともある。 iPad があれば、旅の空き時間に写真を整理整頓できる。iPad のアクセサリとして販売されているカメラコネクションキットを使えば、デジカメの写真を iPad へ転送できる。iPad の大きな画面で旅の空き時間に写真を整理整頓しておけば、帰国後すぐに公開することができる。 また、カメラのメモリーカードの写真を iPad に転送することができるため、複数/大容量のメモリーカードを持っていく必要もなくなる。

まあ、これらのことはノートパソコンでも可能である。しかし旅先では、iPad の起動の早さ、扱いやすさ、バッテリーの持ちは多いに優位性があると思う。個人的な感覚ではあるが、ノートパソコンは安定した机以外では使いづらい/使いたくない。

自炊本

前回、ガイドブックを自炊し、iPad に入れると荷物を減らせると書いた。今回は、自炊本について簡単に書く。なお、細かい自炊本の作り方は適当なサイトがあると思う。

自炊本作成の流れはこれだけ。背表紙を切り取る → スキャナーで電子データにする。そのために、背表紙を切り取るための断裁機、電子データを生成するためのスキャナーが必要となる。

断裁機は大きく、重いため、置き場所に困るのは必至。そのため、断裁機を買わずにカッターで背表紙を切り取ることも試してみた。しかし、背表紙を切り取るのは思った以上に難しく、かなりの時間がかかったため断念した。

また、コピー複合機についてるスキャナーで、ページを1枚1枚めくって読み込むことも可能だが、同様に時間がかかりすぎて現実的でない。そのため、断裁機とスキャナーで 6~7 万円ほどの投資が必要となるが、100 冊レベルの自炊本を作成する場合は必須であると考える。

今回、私はすでに本の大部分を自炊した。そして自宅中にある、あらゆる書類も電子化した。おかげで本棚も処分できて、部屋が広くなった。また、多くの本を自炊もせずに思い切って捨てた。本の自炊は慣れても、10~15 分程度/冊かかるので、いらない本の電子化は時間の無駄だと考えたからだ。

今では本を購入すると、購入 → 読書 → 自炊 → iPad へ転送 → 本を廃棄という流れで自炊している。先に自炊して、iPad で読むこともある。しかし、そもそも自炊するのも手間なので、早く電子書籍で売ってくれればいいんだけども。まあ、日本の出版を待っててもきりがないので、自分でやった方が早いと思う。

MacbookAir

1月に Macbook Air を購入した。モデルは 11 インチ、 1.4 GHz Intel Core 2 Duo プロセッサ、メモリ 2 GB, ストレージ 128 GB SSD のモデル。銀座のアップルストアで 108,800 円だった。およそ 3 年前に購入した TOSHIBA dynabook RX1 からの買い替えだった。初めての Mac 購入だが、とにかく快適に使えるというのが感想だ。

  • デザイン

軽くて薄く、頑丈、そしてシンプルである。11 インチのモデルであれば、1.06 kg、最も厚い箇所で 1.7 cm。非常に薄いが、アルミニウムの箱体がしっかりしているので、もろい印象は皆無である。また、余計なものが付いていないので凹凸も少なくどこかに引っ掛ける心配もない。モバイル用の PC として申し分のないデザインだと思う。

  • 操作性

操作性が抜群。従来ノート PC に付属しているタッチパッドは、とても使い続けられる代物ではなかった。そのためノート PC では、必ず外付けマウスを使用していた。しかし、Macbook Air に搭載のマジックトラックパッドは快適だ。1~4 本の指の組み合わせで異なった動作が可能で、マウスよりも多くの動作を実現できる。およそ 3 ヶ月使用しているが、マウスの必要性は感じない。また、よく使う機能である音楽/動画の再生/停止/音量変更、ディスプレイ照度変更は専用のボタンがキーボード上に配置されている。

  • 手軽さ

立ち上げ、立ち下げが速い。ストレージに SSD を使用していることもあり、とにかく速い。スリープモードからの起動であれば一瞬である。ファンがないため、静かである。アルミの箱体全体から放熱しているからか、本体が熱くなることもない。余計な付属品が必要ない。Macbook Air に搭載のマルチタッチトラックパッドの操作性が抜群なので、マウスの必要性は感じない。また、マイク、カメラが不要。本体にカメラ、マイクが内蔵されており、マイクなしで Macbook Air の前に座ってスカイプでテレビ電話をすることもできる。そして、付属品が必要ないということは、荷物を軽くすることにもつながる。

  • マルチタッチトラックパッド

macbookair マルチタッチトラックパッドがあれば、マウスは必要ない。 そして、このスリップインケースに入れておけば、素早く取り出してすぐ作業ができる。

マルチトラックパッドは、タッチする指の本数とスライドする方向の組み合わせで様々な動作を実現できる。今までの役に立たないタッチパッドとはわけが違う、

  • 2 本指の上下左右スライドで、ウインドウ内のスクロール。
  • 3 本指の左右スライドで、ブラウザの戻る、進む。
  • 4 本指の上スライドで、全ウィンドウをどけて、デスクトップ表示。下スライドで全ウィンドウ一覧。左右スライドで、アプリケーション一覧表示。

私は 11 インチの macbookair を使っているが、マルチトラックパッドのおかげで画面の小ささがさほど気にならない。macbookair は、それ自体が薄くて軽いだけでなく、マウスという荷物をなくしてくれるというメリットもある。

MacbookAir ケース

MacbookAir の持ち運び用にケースを購入した。ファスナーのないスリップインタイプなので、ケースのふたを開ける手間もなく素早く取り出せる。薄くて起動の早い MacbookAir では、薄くてサッと取り出せるこのスリーブケースぐらいがちょうど良い。ジャストサイズに作られており、シンプルで値段も安い。iPad でも同様のものを使用しており、探していたところヨドバシカメラで見つけたので購入した。

Bose QuietComfort 15

ノイズキャンセリングヘッドホン Bose QuietComfort 15 を購入した。頻繁に移動をする旅行者にとって、移動時間をいかに快適に過ごすか、ということは興味のあることだ。このヘッドホンがあれば、旅が格段に快適になる。

購入は、ヨドバシカメラの展示品をふと試したことがきっかけとなった。展示品のヘッドホンをつけてスイッチを入れるとノイズキャンセリングが動作し、周りの騒音がフッと消える。そしてデモの音声が始まると外部の音がほとんど聞こえなくなる。今までノイズキャンセリングの効果は大したことないだろうと思い込んでいたが、その効果にびっくりした。安い買い物でないため、何度かヨドバシカメラで試聴を繰り返してから購入。購入価格は 39,900 円で 5 % のポイント還元。なお、販売価格は Bose の直販、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどでも同じ 39,900 円で、値引きはしてもらえなかった。

内包品

  • 本体 x 1
  • ケーブル x 2 本
  • 飛行機用の変換プラグ x 1個
  • 単 4 電池 x 1 本

ケーブルは、通常ケーブルとapple 製品対応のマイク付きリモコンケーブルの 2 本が入っている。apple 製品対応ケーブルのリモコンを iphone4, ipad, macbook air にて試したが、iphone4 付属の純正マイク付きイヤホンと同様の動作ができた。

使用感

  • 自宅にて

自宅でヘッドホンを装着してスイッチを入れると、周囲の冷蔵庫、エアコンの音がさっと消える。そして、テレビの音声が非常に小さくなる。音楽を流すと外の音はほとんど聞こえない。

  • 喫茶店にて。

店内では近くの人々が談笑をしていて、かなり盛り上がってる感じ。スイッチを入れると周囲の雑音は消えるが、盛り上がってる人の声は多少音量が押さえられるものの聞こえる。音楽を流すと音の大きなパートではかなり人の声は聞こえなくなる。しかし、音の小さなパートでは聞こえてしまう。そもそもこのヘッドホンは、人の声、ベルなどの高い音をキャンセルしないように設計されているようだ。

  • 電車内

ノイズキャンセリングの効果は非常に大きい。ただしその大きさから、毎日の通勤で持ち歩くのは面倒かもしれない。電車内でヘッドホンを装着してノイズキャンセリングをオンにすると、周囲の騒音が消え、車輪とレールが擦れる音、レールの継ぎ目での「ガタン」という音がかすかに聞こえる程度になる。人の声は、よほど大きな声でなければ気にならない程度まで小さくなる。一方、アナウンスはよく聞こえるため、よほど大音量で音楽を聴いてない限り聞き逃すことはないだろう。利用の効果は非常に大きい。

ただし、私の通勤時の乗車時間は片道 30 分程度である。そのため、通勤時に荷物をあまり持ちたくない私としては、専用の大きなケースに入れて毎日持ち歩くこと、30 分程度の乗車のためにケースから出したり入れたりことが手間であることから、おそらく通勤時に毎日持ち歩くことはないだろう。

  • 飛行機内

飛行機内では騒音を多いに軽減してくれ、その価値を改めて実感できた。飛行中の飛行機内では常時「ゴー」という轟音が聞こえる。ヘッドホンを装着し、ノイズキャンセリングをオンにすると、突如轟音が消え、「サー」という音に変わる。イメージとしては静かな部屋の中でクーラーだけが動作している感じで、非常に静かである。しばらくノイズキャンセリングに慣れた後にヘッドホンを外すと、「ゴー」という音が非常に大きく聞こえ、飛行機内の騒音の大きさを改めて実感。一部航空会社のファーストクラスでも採用されている通り、飛行機内でのノイズキャンセリング効果は絶大である。

Mac のキーボードで iPad に文字入力

MacbookAir にアプリ ikeyboard を導入した。ikeyboard は、Mac と iPad(iPhoneでも可) を bluetooth で接続し、Mac のキーボードから iPad への文字入力を可能にするアプリである。私が AppStore で購入したときには 850 円であった。bluetooth のキーボードを別途購入するより格安だし、ものを増やさないですむ。反応速度も全く問題ない。 http://itunes.apple.com/jp/app/ikeyboard/id441439411?mt=12

私は自宅で MacbookAir をメインで使用している。そして、横に iPad を立ててウェブ、電子書籍、メールの閲覧などのモニターとして使用している。そしてそのまま iPad でメールの返信などの文章を書きたくなることがある。そのようなときは、別途 bluetooth キーボードを取り出して iPad に接続していた。しかし、キーボードをもう 1 つ置くには場所が必要だし、普通は同時に 2 つのキーボードを打つなんてことは出来ないので、机の上にキーボードは 1 つで十分である。また、旅好きとしては、余分なキーボードは持ち歩かずにおきたい。そんなことを思い、ネットで検索するとまさにそのようなアプリがあった。それが ikeyboard である。

  • iPad への接続

Mac で ikeyboard アプリのインストールが終わったら、bluetooth 機能をオンにして、ikeyboard を起動、上部のバーから 「bluetooth」→ 「Discoverable」を選択する。これで iPad から Mac が検出できるようになる。次に iPad で bluetooth をオン、接続するデバイスから Mac を選択し、ペアリングを実施する。

  • iPad への文字入力

ikeyboard を起動した時点でソフトウェアキーボードが Mac に現れているはずである。一方、iPad では例えばメモ帳を開いておく。そこでソフトウェアキーボードをアクティブ(選択状態)にし、キーボードで文字を打つと iPad に文字が入力できる。反応速度は全く問題ないレベルだ。なお、利用頻度は低いが、ソフトウェアキーボードで文字を入力することも出来る。

  • 日本語⇄英語入力切り替え

ikeyboard で戸惑ったのが、日本語と英語の入力切り替えである。私の利用している MacbookAir の US キーボードでは、「command」+「スペース」で切り替えをする。しかし、ikeyboard ではそれができない。そのため、ソフトウェアキーボード左上にある「地球マーク」で切り替えをしていた。しかし、下記の設定で「F2」キーでの切り替えが可能となる。

「システム環境設定」 → 「キーボード」タブ → 「F1, F2 などの全てのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れる

ただし、デフォルトで「F*」キーに割り当てられている画面照度、音楽の再生/停止、音量調節などは、「fn」キーと組み合わせる必要が出てくる。

ホテルで有線 LAN を無線化

旅行に iPhone、iPad、MacBookAir を持って行く人は多い。しかし、これらのデバイスは有線 LAN ポートを持っていないため、ホテルに 有線 LAN しかない場合、ネットに接続できない。

そのようなときにこの SkyLink が役に立つ。SkyLink に LAN ケーブルと電源アダプタを差し込むと、有線 LAN を無線化してくれる。

MacBookAir のアクセサリで USB に接続する有線 LAN アダプタもある。しかし、有線よりも無線が便利だし、SkyLink なら、iPhone、iPad、MacbookAir の複数台を同時にネットに接続できる。AC アダプタを除く本体のみの重量は 70g と軽く、旅にぴったりである。

NHK オンデマンド

テレビでも映画でも、好きなときに、好きな番組を見たい。しかし、録画の手間をかけたくないし、そもそも録画機といった余計なものは購入したくない。そのため、現在では習慣的に視聴する特定のテレビ番組を持たなくなってしまった。しかし、たまたまテレビをつけたときに面白そうな番組をやっていることがある。そして、それらの番組は、ほぼ NHK のドキュメンタリーや情報番組だ。

https://www.nhk-ondemand.jp/

ここ 3ヶ月 ほど NHK オンデマンドを利用してみた。思った以上に快適である。貧弱なネット回線でもストレスなく見ることができた。これまで、見逃し番組、特選ライブラリーという、見放題で 945 円/月のものを 2 つ購入し続けている。見逃し番組では 2 週間前〜前日までの番組、特選ライブラリーでは放送から 3ヶ月経過したシリーズものをそれぞれ無制限に視聴できる。現在は特選ライブラリーにある面白そうな番組を見ているところだが、それらを見尽くしたら、特選プレミアムで単品購入しても良いかもしれない。

不満な点はフラッシュが必要なこと、海外で視聴できないこと、語学番組が含まれていないことである。

baggage/tool.txt · 最終更新: 2013/03/30 14:27 (外部編集)
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